8/26/2017

おすすめの本「絵はすぐに上手くならない」


これから絵の道に進もうと思っている子は読んでおいた方がいいオススメの一冊!

絵の描き方が書かれた「技術書」ではなく、
第一章 絵を描く能力とは
第二章 描画能力を分解する
第三章 トレーニング方法
第四章 実例集

といった内容の、主に絵のトレーニング法が書かれた本です。今自分がどんな段階にいるのか、どこに向かおうと絵を描いているのかなども明確にできます。


「本当にその通りだよ!」

と一人で爆笑したり

「他の人もそうだったんだ!」

と少し安心したり

「今必要なのはこれか!」

と気付けたりで、一気に読み進めることができました。美大出身者でも、共感したり、安心したり、気付きを得れる人がきっと多いと思います。学校でこんな風にハッキリ教わることは多くの人がたぶん無いと思います。
私ももちろん無く、美大では無い人にいろいろと質問されるとキチンとした答えを言えない事にモヤモヤしていました。
次にお絵かき教室をする時は子供達やママに、もっと学校の事や絵について説明できそうです。

因みに

「本当にその通りだよ!」と思ったのはP130の注釈部分とP132の一部
"アナログからデジタルへの移行期は、絵は描けないがデジタルに詳しい人間を採用することが多かったが、デジタル化が当たり前になった今、美大生やデッサン力のある人材を採用することも増えた。したがって、このような逆転現象は一時期どの会社でもよく見られた。"(成富 2015 P130)
そして笑ったのはその2ページ後 。
"後輩 [上の「デッサン力のある人材」にあたる人は、ゆきさんがそこまで見る目が育っていないからこそ、上手く見えているだけ(太字引用者)かもしれません。" (成富 2015 P132)([]内引用者)
確かに私の時も、上手くもなかったデッサンを先輩が上手いと驚いて下さいました…嬉しいような、なんだか騙しているような…(笑)そんな気持ちになりました。



「他の人もそうだったんだ!」と思ったのはP131の注釈部分
"「本当は自信がない」と言う言葉は、私のアトリエで最もよく聞かれる言葉であり、どれだけの人がそれを隠して生きているのかよく分かります。"
(成富 2015 P131)
でした。 私もまさにそう思っていたので、この部分を見て少しホッとしました。



 「私に必要なのはこれか!」と気付けたのはP38のこの部分。
"今後、アイディアスケッチの段階でも資料を探し回るという無駄な作業から開放されたければ、初期段階から形を覚えていくというトレーニング(太字引用者)
を一緒にやっておくといいでしょう。"(成富 2015 P38)

多くの形を覚えている「形状ストック」の能力です。前の記事にも書いた、高校の友達にあった能力ですね。 イラストの仕事をしていて、もっと早くなるにはどうしたらいいのだろうとモヤモヤしていたのですが、早速本にあった通り図鑑を買い、片っ端から描いていろいろなモノの形状を覚えて行く事にしました。