8/30/2017

おすすめの本「生き抜くための整体」

「モノ作りに関する本」とは外れてしまうのですが、「生き抜くための整体」(片山洋次郎著)という本に、絵を描く子に多い、内向的な子にエールになりそうな一節があったので紹介します。

この本は「14歳の世渡り術」シリーズの一つで、とても分かりやすく気に入っています

この「生き抜くための整体」は整体と呼ばれる分野の共通項や成り立ち、そして「生きるための技術」としてどのように使えるのか探ってみよう!という内容の本です。
体の事についてのみ書かれているのではなく、体と心の両面から整体の分野を説明しています。

絵を描く子の中にはおしゃべりが苦手で困っているという子も多いでしょう。私も小学校高学年になるまで、人前で喋ることが本当に苦痛でした。でもこんな文がありましたよ。


ー「おしゃべり」が苦手だったら? 
......「自分の意見を主張するのが苦手だ」、あるいは「無口だ」と思っていても、必ずしも悪いことではありません(太字引用者)。むしろ主張がうますぎると、警戒されたり、相手の心に違和感や無意識の抵抗を生みやすいものです。......(片山 2014 P149)
......無口なのに有能な「営業」「接客業」の人をこれまでずいぶん見てきました...... (片山 2014 P149)
......相手の言いたいことを聞けることの方が大切です。...... (片山 2014 P149)
......「言いたいことがたくさんあるのに、(頭でまとまらず)うまく話すことができない」と思っている人は、言いたいことの容量が大きすぎるのです。あふれる思いやイマジネーションを整理し、圧縮する(太字引用者)ことができれば、力強い表現や、美しい表現になります......(片山 2014 P149)


自分が上手にお喋りできない事に対して上達できるようにしなければと感じる人がいるかもしれません。でも上の引用のように、必ずしも悪いことではないのなら、無理に焦って自分を変えていく必要は無いのかもしれませんね。

私は歯医者さんも美容師さんも、できる限り寡黙(かもく)そうな人を選んでいます。今まで美術学校でも感じていたのですが、そういった人達は
一見頑固だったり取っ付きが悪くとも手先が器用!そして仕事に妥協しない姿勢を感じることが多いです。

絵を描いたり年を重ねて、じんわりと自分に自信が持てるようになると徐々にお喋りができるようになるかもしれませんが、どうしても駄目ならお喋りの得意なお友達に助けてもらう手もあるし大丈夫!なんとか上手く生きていけると思います!